熱海で最大のお祭り、来宮神社例大祭の一環として開催されているこがし祭り山車コンクールは、国道135号線を交通規制して、7/15・16日に行われ、熱海の各町内会が装飾・お囃子・行列で優勝を競い合います。各町内からでる伝統の木彫り山車やその年の吊物を装飾山車、夜には電飾で飾られた木彫り山車や装飾山車などが30数基、神輿が30基超が国道135号線に集結し、町内ごとに異なるお囃子を笛・太鼓・かねで奏でながら、審査会場へ練り出します。熱海市民が一年で一番盛り上がるイベントとなっています。
熱海こがし祭りの由来は、来宮神社社伝によると1300年前、漁夫が熱海湾で漁をしていた時に網に御木像らしきものがかかり、すると童子が現れ「我こそは五十猛命(イタケルノミコト)である。この里に波の音の聞こえない七本の楠の洞があるからそこに私を祀りなさい」と言われ、村民たちが熱海の西山の地を探し当て、御神前に麦こがし、百合根、ところ、橙をお供えしたところ喜んで召し上がったと伝えられたことがこがし祭りのはじまりのようです。この話は1800年に三島生れの秋山富南という方によって編纂された伊豆の重要な資料書である豆州志稿の中でも紹介されているそうです。
熱海に別荘を構えたら、この熱海こがし祭り山車コンクールにも是非参加して、熱海が一年で一番盛り上がるイベントを体感して頂きたいものです。