近代日本画の巨匠 横山大観が愛し、名前の由来にもなった大観荘という旅館があります。
熱海大観荘は昭和13年に㈱中山製鋼所の創業者である中山悦治翁がこの地を買収し、その後中山悦治翁の別荘として建てられました。ここが旅館として営業を開始したのは昭和23年7月23日、当時は現在本館となっている5室と離れが1室、合計6室という始まりでした。
名前にもあるように、画家の横山大観がよく宿泊していた宿としても有名で、彼が利用した部屋を「大観の間」と名付け、現在でも客室の1つとして使われています。旅館内では展望の良い様々な露天風呂や総ひのきで造られた檜風呂、家族や友人だけで入浴することができる貸切風呂など7種類もの温泉が用意されています。その他にも、春は美しい桜、夏は青々しい新緑、秋は色鮮やかな紅葉、冬は可憐な梅の花と四季によってさまざまな表情を見せてくれる庭園も、この旅館の見所です。
別荘から足を延ばし、熱海を一望しながら温泉で疲れを癒してみるのはいかがでしょうか。