相模の海岸沿いのある「走り湯」は、日本三大古泉の一つとされ、その歴史は約1300年前まで遡ります。当時、山中から湧き出した湯が海岸に飛ぶように走り落ちる様から「走り湯」と名付けられました。その後、鎌倉幕府第3代征夷大将軍の源実朝が「伊豆の国山の南に出づる湯の早きは神のしるしなりけり」という歌を詠んだことから、明治以前は伊豆山神社の神湯として信仰されていました。熱海ならではの珍しい光景を、どうぞご覧ください。
「石仏の道」は、湯河原から熱海へと続く約2時間15分の、知る人ぞ知る日金山ハイキングコースです。天明三年(1783年)に名主・今井半太夫が亡くなった子息の菩提を弔うために石仏を寄進したことがきっかけで、熱海に縁を持つ人々が日金山東光寺までの道に、1丁ごとに地蔵を寄進しました。ゴール地点は高台になっていて、相模湾や富士山を一望できるようになっています。自分だけの景色をお土産にするのも、お洒落な楽しみ方です。
かつて熱海の中心部として賑わっていた熱海銀座通り。 現在ではあまり見かけなくなった、昭和のレトロな雰囲気を持った建物や街並みがそのまま残っている商店街です。ここに来たらきっと、懐かしい風を感じながら、青春を思い出してセンチメンタルな気分になってしまうかもしれません。都会の喧噪から一歩引いて、子どもの頃に戻った気分で商店街を歩いてみてはいかがでしょう。