熱海芸妓見番

 日本特有の文化である芸妓。三味線や舞踊などの日本の伝統芸能で宴会に華を添え、楽しませてくれる芸妓。熱海芸妓の始まりは、明治初期頃、温泉保養に熱海に滞在した実業家などの方々をおもてなしする遊芸師が生まれたことが芸妓歴史のはじまりと言われているそうです。明治10年、阪東三代吉師という方が樋口ろく遊芸師として熱浜町に居住して、宿屋に滞在のお客様に稽古の相手をしていたそうで、これが芸妓の祖と言われているそうです。

 芸妓見番とは、芸妓衆が稽古をする場所のことで、正式名称は、熱海芸妓見番歌舞練場というそうです。略して見番と言われているそうですが、置屋の組合のことで、芸者を派遣する組織をいいます。置屋の芸者さんの歌や舞踊の練習場ということで、その稽古の風景を観光客に開放しているそうです。普段では見ることのできないプロの踊りや着物の着こなし、振る舞いなど熱海の伝統芸能を目の前で見ることが出来ます。

 熱海に別荘を構えたら、歴史がある熱海の伝統芸能をじっくりと観賞することも、普段とは別の側面から熱海の歴史や文化を感じることができて、より一層、熱海という街の奥深さを体感することが出来ることでしょう。 是非一度、芸妓さん達が普段の厳しい練習姿を見ることをお勧め致します。きっと新たな熱海を発見することができる事でしょう。

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