熱海市泉地区、千歳川のほとりにある創建500年以上といわれている福泉寺の境内には、陶製の「首大仏」と呼ばれる肩から上だけのお釈迦様があります。肩あたりから頭の上までの高さは約2メートル50センチくらいで、その姿はとても印象的です。この首大仏の由来は、江戸時代、名古屋城主の徳川光友が、自分のために絶命した母の供養をするため、陶製の大仏を作ったそうです。名古屋城内に安置されていたものが、戦後に、この大仏の首だけが福泉寺に奉納されたそうです。
熱海に別荘を構えたら、この何とも不思議な大仏様を一度は拝見したいものです。
熱海の中心地に位置し、熱海温泉の守り神として信仰を集める平安時代からの古社である湯前神社。鎌倉時代に源頼朝が伊豆山権現・箱根権現の二所詣を始めた頃から「湯治の神」として信仰されるようになったと言われています。湯前神社前にある大湯は、徳川家康が湯治に訪れたという源泉でもあるそうです。その影響もあって「出世の湯」とも呼ばれています。
熱海に別荘を構えたら、きっと何度も温泉に行かれることでしょう。年に一度は、湯前神社にお参りして湯治の神にお礼参りをすることも良いことかもしれません。
尾崎紅葉の代表作「金色夜叉」で主人公の貫一とお宮の別れの舞台となった場所。1919年に紅葉に弟子により金色夜叉の句碑が建立されたあたりからお宮の松と呼ばれるようになったとも言われている。国道135号線の道路の真ん中に植えられていた樹齢300年と言われた初代の松は、江戸時代のはじめに老中松平伊豆守信綱が伊豆巡視した時に植えさせた松の一本と言われ、大正から昭和初期まではその姿の美しさから「羽衣の松」と呼ばれていたそうです。現在の緑地帯にある松は1966年に植えられた二代目だそうです。
熱海に別荘を構えたら、金色夜叉の世界観をイメージしながら訪れると、また一味違った観光スポットになることでしょう。